天の兵士

ヤハウェ様とイエス様はヤハウェ様の僕たちと殉教者の中から選ばれて霊的軍隊をお作りになる。

ヤハウェ様は悪魔と戦う軍隊を作られるために創世以降から今まで御業をなさっていらっしゃる(ヨハネ福音5:17,ヨハネ手紙一3:8)。旧約時代にもヤハウェ様は兵士の名簿をヤハウェ様の巻物に記録なさった(出エジプト32:32,マルコ福音3:16等)。しかし、彼らを連れて行かれることはできなかった。罪を解決する材料が準備されていなかったからである。それで御自身の息子イエス様をこの地に送られ犠牲の祭物になるようになされた。イエス様は御自分で自らを「道」とお呼びになった(ヨハネ福音14:6)。それは御自分がヤハウェ様に行く道と言う意味で、イエス様は十字架の上で祭物になられることでヤハウェ様に行く道を開かれたのである。

旧約時代には預言者や聖人が悪魔の世界である陰府に連れて行かれ、そこにいた。イエス様が十字架に掛かられ、その道をお作りになれた後に彼らを連れ戻しヤハウェ様の世界に連れて行かれた。その場面をマタイが異像の中で見て記録した。マタイは墓が開いて眠っていた聖徒たちが沢山身を起こして聖なる城に入っていったとした(マタイ福音27:52-53)。これでイエス様は、「人々を御自分の血で贖われ、彼らを神に捧げた」と讃美をお受けになられた(黙示録5:9)。ここに属する者を第一の復活に参加するという(黙示録20:5)。イエス様以降には旧約時代と違って、第一の復活に入る者たちが死んで悪魔の世界に入ることなくそのままヤハウェ様の世界へ行く。

彼らはヤハウェ様の国で祭壇の下にとどまっている(黙示録6:9)。彼らはイエス様に会って自分たちが殉教した悔しさをいつ晴らしてくださるのかとお伺いした時、イエス様は彼らに彼らのような殉教者が輩出されて定められた数が満ちるのを待てと仰った(黙示録6:11)。その数が14万4千である(黙示録14:1)。その数が満ちるとイエス様が再臨なさり、彼らの恨みを晴らしてくださるのである。彼らがまだ恨みを晴らすことができないのはその数が満ちてないからである。

彼らはその額にヤハウェ様の名前と小羊の名前を持っているが(黙示録14:1)、ヤハウェ様の名前を持った者たちは旧約時代にヤハウェ様が輩出した者たちで、小羊の名前を持った者たちは新約時代にイエス様が輩出なさった者たちである。ヤハウェ様が彼らの名前を記録なさった時、その書が「ヤハウェ様の記録の書」と呼ばれ(マラキ書3:16)、今はイエス様がその書を受けて兵士の名簿を記録なさる事でその書が「小羊の命の書」と呼ばれる(黙示録13:8)。

最後の時に印を押す御業を担う者が勝利者である。ヤハウェ様の印を持った天使が彼と一緒に14万4千を満たすまで御業を行う(黙示録7:3)。イスラエルの中で各支派に1万2千名ずつ、12支派14万4千名が刻印を受けるが(黙示録7:4)、ここでイスラエルは肉的なイスラエルを言うのではなく、天の軍隊である霊的なイスラエルを言うのである。それはイエス様の血で救済を受けた人々が一つの民族からではなく多くの民族から出てくるということからも分かる(黙示録5:9)。

この者どもは召された者たちの中で選ばれた者たちであり、最後まで忠実な者たちである(黙示録17:14)。またこの者どもたちは淫婦と触れて身を汚したことのない者たちである(黙示録14:4)。